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日本財団は、ネレウスプログラムをUBCと共同で運営している。日本財団は、2009年に、魚に関する問題が持続可能な海洋の実現のために国際問題となることを認識し、その問題解決に取り組み始めた。日本財団海洋グループは、海洋に関するグローバルで学際的な人材育成を支援するために、国連、大学、研究機関、政府、NGOなどと海洋分野の最前線で協力関係を結んでいる。海の保全、人々の食糧保障、豊かな海を次世代に引き継ぐことを目指しており、世界中の魚の供給問題を解決するためのリーダーシップを担っている。日本財団は、日本や世界で非営利の慈善活動を行っており、現在までに日本国内および100以上の国々で、教育、社会福祉、公衆衛生などの活動を広げている。

ウーロンゴン大学オーストラリア国立海洋資源安全保障センター(ANCORS)は、海洋ガバナンス、海洋安全保障、自然海洋資源管理に関する研究、教育、研修に取り組んでいる。また、海洋関連業界の政府機関、地域および国際機関に政策助言と支援サービスを提供する。ネレウスプログラムはANCORSと提携し、太平洋マグロ漁業の長期的で持続可能な管理を弱体化させている政治的膠着状態を打破することに取り組む。乱獲による壊滅的影響を減らすため、公平性と保全に関する懸念に対処する意思決定における明確な原則を提供する。

ハーバード大学のThe Biochemistry of Global Contaminants research groupは、生物地球化学的プロセスが、水界生態系における微量金属や有機化学物質の行方、輸送、および食物網の生物蓄積にどのように影響するかを研究している。ネレウスとハーバード大学の共同研究の目的は、グローバル漁業の全体的な健全性を判断するため、大気と海洋の汚染レベルの変化の影響に関する理解を深めることである。このプロジェクトは、汚染物質の排出、大気および海洋輸送、海洋生態学、漁業を「統一されたグローバルモデル」に統合することによって、汚染物質がどのように漁業に影響を与えるかについての新しい考察をまとめる。

ワシントン大学のCommunication Leadership Programは、刺激ある活動と影響を及ぼす変化において、個人的および専門的なストーリーを用いたコミュニケーションの役割を認識し追求する大学院プログラムである。ネレウスプログラムと提携し、気候変動とそれが海洋に及ぼす影響に関する公的な意思決定、また行動に影響を与えるコミュニケーション分野の取り組みを計画し実施する予定である。 Communication Leadership Programは、社会科学と自然科学の両分野において、価値と不確実性に関する情報を最も効果的に伝達するアプローチ法を研究、計画、開発するために、ネレウスメンバーやフェローと共に取り組んでいる。

アリゾナ州立大学の Center for Biodiversity Outcomesは、生物物理学、制度、文化における変化が急速に進む中で、長期的に生物多様性を保全する解決策を特定し構築するために、多様な分野からの個人およびグループを集め引き合わせている。ネレウスプログラムとの共同研究では、漁業状況の社会的および環境的指標を開発し、その指標を評価プロトコルに統合し、人間の幸福、また環境的持続可能性パラメータに関する漁業の成果を評価することを目指している。

南カリフォルニア大学のRykaczewski Labは、物理的、生物地球化学的、およびプランクトン特性の変化に対する海洋大気生態系の反応を研究している。この研究は、人為的な気候変動の影響を自然変動の影響と区別し、その変化が漁業生産性にどのように影響するかの解明を目的とする。ネレウスプログラムとの共同研究では、研究者は、湧昇強度、栄養素の化学量論、酸性化、およびプランクトンの生産と組成で予測される変化を考慮し、漁業の生産性を推定するために、将来の気候変動に関連する物理的および生物地球化学的変動に対する東部の湧昇生態系の餌となる魚類の反応を調査している。

Agrocampus OuestのFisheries and Aquatic Sciences Centerは、漁業管理における生態系アプローチに専念した研修および研究の開発に取り組んでいる。ネレウスプログラムとの共同研究では、栄養移行の効率と生態系の生産性に及ぼす種組成の変化の影響に焦点を当て、乱獲および気候変動による海洋食物網の機能への影響について分析しモデル化する。栄養段階に基づくモデルは、気候変動が世界の海洋のバイオマスや生産性に与える栄養上の影響をシミュレートするために使用される。

モントレーベイ水族館のconservation and science programsは、海洋の健全性を脅かす最も重大な問題に取り組むことを目的とする。クロマグロの資源は1940年代から減少している現状を踏まえ、ネレウスとの共同研究では、資源評価プロセスを改善することを念頭に置き、研究を通して太平洋クロマグロに関する様々な分野を改善することを目指す。クロマグロに関する科学的知識を拡大させるのに加え、このプロジェクトでは、科学結果が管理プロセス全体を通じて正しく解釈され適用されるように科学と政策をつなぎ合わせることに挑む。

スタンフォード大学とモントレーベイ水族館が提携したCenter for Ocean Solutions Teamは、問題解決のために分野横断的アプローチを用いて、海洋の健全性が直面する中長期課題を解決するための革新的また堅実な研究を組み合わせている。ディレクターのLarry Crowderの研究は、乱獲、空間生態学分析、持続可能な水産物、生態系に基づく管理、海洋空間管理およびガバナンスなど、海洋保全に重点を置いている。Center for Ocean Solutions Teamとネレウスの共同研究では、この研究を拡大していく。

オタワ大学のDr. Laurie Chanの研究グループ「生態系の健全性:分子から個体群まで」は、生態系に見られる化学的汚染物質の毒性と生態系の健全性と人間の健康との関係を研究している。ネレウスプログラムとの提携により、海洋の変化に関連して人間の健康を評価するための分析的な社会・生態学的枠組みの開発をさらに進める。この共同研究では、新規の地球環境衛生データベースの開発を通して、世界の沿岸域に住む人々や先住民が汚染物質にさらされるリスクを推定する。

Environmental Physics group (UP) は、ETH ZürichのInstitute of Biogeochemistry and Pollutant Dynamicsの一部である。このグループは、世界規模から地域規模で地球の生物地球化学サイクルと気候の相互作用を研究するなど、海洋生物地球化学、生態学及び気候の幅広いトピックに取り組む。ネレウスプログラムとの共同研究を通して、海洋熱波の過去と未来の変化、および海洋動物や生態系にどのような影響を与えるのかを評価する。

ブリティッシュコロンビア大学の Institute for the Oceans and Fisheries (IOF)は、水界生態系の学際的研究および海洋コミュニティ、政府、NGO、他のパートナーとの幅広い協力関係を推し進めている。世界の海洋生物資源開発と世界の漁業のモデリングにおける問題を専門としている。

ラトガース大学の Pinsky Labの研究は、どのように海洋種が気候変動に適応するのか、海洋コミュニティが組み立てられるのか、幼生分散のネットワークはどのように空間的個体数につながるのか、変化する海に人々がどのように影響を与え、影響されるのかに焦点をあてる。ネレウスプログラムとは、種分布での移動が漁業に新たな課題を与えることを踏まえ、その移動を取り巻く反応を調べる。この研究では、漁業コミュニティが種の範囲と豊富さの変化にどのように適応するかを包括的に理解するために、社会的データと長期生態系データの分析を統合する。

デューク大学Marine Geospatial Ecology Laboratory (MGEL)は、生態系の分析、生態情報学、分析ツール開発など分野横断的研究をするために設立された。MGELは、時空分析、海洋保全、生物情報学に焦点を当て、ネレウスの多様なプロジェクトチームとのデータ及び情報の統合と解釈に取り組む。また、魚と漁業両方の時空間パターンに関する研究を進める。

UNEP World Conservation Monitoring Centre (UNEP-WCMC)は、国連環境計画の専門的な生態系アセスメントセンターである。UNEP-WCMCは、30年以上に渡り、科学的研究と政策アドバイスや意思決定サポートツールの開発を組み合わせて運営されてきた。ネレウスフェローが、UNEP-WCMC 及びケンブリッジ大学地理学部の共同ポジションに配置され、沿岸システムと生態系における変化に関する研究に従事する。

Atmospheric and Oceanic Sciences (AOS) プログラムは、プリンストン大学とNational Oceanic and Atmospheric Administration(NOAA)のGeophysical Fluid Dynamics Laboratory (GFDL)による共同研究。1964年に始まって以来、AOSプログラムは、大気および海洋の研究と調査の最前線に立つ。同様に、AOSは、地球システムモデルの開発が国際的に認知されている。ネレウスとの共同研究では、将来の気候における漁業の反応に関して信頼性の高い予測に取り組む。

Stockholm Resilience Centreは、ストックホルム大学Stockholm Environment InstituteとRoyal SwedishのBeijer International Institute of Ecological Economicsの共同イニシアチブである。センターは、レジリアンスに特化した社会生態学的システムのガバナンスに関する学際的研究を進めている。ネレウスプログラムでは、未来の海洋が必要とする新しいガバナンス戦略の策定に特に注力している。ガバナンスの仕組みや業界ネットワークなどの問題についてとりくんでいる。

Netherlands Institute for the Law of the Sea (NILOS)は、国内外で著名な研究機関である。1984年に設立されたNILOSは、ユトレヒト大学内の法学部のInternational and European Law (IER)で運営される。NILOSは、法的枠組みは、海に関する各国と国際社会の権利と利益のバランスを維持しなければならないことを主張している。ネレウスプログラムの加入し、この機関のフェロー達は、国境を越えた漁業のための国際法的枠組みに関する問題に取り組んでいる。